会長あいさつ

令和6年度 会長あいさつ

 

 

 

  昨年度に引き続き会長を務めさせていただくことになりました、木村得道と申します。

 

 

 令和5年度は、千葉県施行150周年という大きな節目の年でありました。その節目を迎えた昨年10月28日と29日の2日間、千葉ポートアリーナをメイン会場として「日本PTA関東ブロック研究大会ちば大会」を開催、また、2日目の29日には「千葉県PTA研究大会流山大会」という二つの大会を、千葉県内の皆様のご理解とご協力をいただきまして、無事に開催させていただくことができました。改めて御礼を申し上げます。

 

 

 ちば大会のスローガン「Re:〇〇 ~ちば発 明日につながるPTAのカタチ~」は、コロナ禍により浮き彫りとなった課題を素直に受け止め、さまざまな角度からPTAそのものを見直し、PTAの意義を再考したいとの一心により名付けたものでした。コロナの影響で実行委員会が設置できたのは令和3年度、少数精鋭の実行委員会体制で臨んだ企画と準備には多大な時間を割く事にもなりました。しかし、前会長の濱詰実行委員長を中心に実行委員会の皆様をはじめ、ちば大会の分科会の企画運営は、東葛飾地区の皆さん、全大会運営はオール千葉の皆さん、そして流山大会は流山市PTAの皆さんのご協力により開催することができました。これは、千葉県PTAが各郡市PTAの皆さんに支えられて開催できたことの証であり、千葉県PTAの結成から70年以上たった現在でも変わることのない繋がりの強さを私自身が実感いたしました。

 

 しかしながら、私ども千葉県PTA連絡協議会には、研究大会や今まで実施してきた事業の見直しなど、様々な要望や疑問の声が届いているのも事実であります。また連合会(連絡協議会)としての在り方も問われ、昨年のちば大会を終えた今だからこそ、その課題解決に一つ一つ取り組んでいく必要があると思っています。

 

 

 千葉県における単位PTA結成の始まりは、戦後の混乱期にせめて子供たちだけでも守ってやりたいとの親と教師の思いから結成する機運が高まり、昭和22年頃より千葉県各地に広まったとされています。

 当時のPTAを組織するにあたっての心得として「①有志をもって会員とする(強制はしない)②会員は、小中学校単位で組織する③児童生徒の父兄(保護者)であること、また教師であること④子どもを愛し、子どもを理解すること⑤PTAとは、父兄(保護者)と先生が一体となって子どもの幸せを考え、学校教育の進歩をはかり、自分の子ども本位にならずに常に会談をもつこと。」とされています。

 そして、昭和22年に長生郡PTA連合会が設立され、以降千葉県内各地で連合会が結成、昭和26年6月 に千葉県PTA連絡協議会が発足されました。

 

 

 この発足の当時を振り返ることはとても大切なことで、現在の千葉県PTAは、この発足の原点ともいうべき「子ども達のため」の連絡協議会であったのかどうか。単に総会で承認いただいた事業を進めるためだけの活動になっているのではないのか。連絡協議会の在り方は本当にこのままでよいのか。など、様々な事を考えさせていただいた昨年一年間でもあり、私にとっての「ちば大会」の総括でありました。

 

 今後、千葉県PTA連絡協議会は、昭和26年に千葉県各地からの要望で結成された発足の原点を再確認し、令和6年度より全ての事業の見直しを進め、身の丈にあった千葉県PTAを一つ一つ再構築していきたいと思っています。

 

 そして、そのためには、令和6年度も引き続き各郡市PTAの皆さんの変わらぬお力添えが必要となります。今後も千葉県PTA連絡協議会に対し、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

 

                            令和6年度 千葉県PTA連絡協議会

 

                                  会長  木村 得道